2018年6月30日土曜日

豊洲新市場に関する臨時の特別委員会を開催

 昨日、豊洲新市場に関して今定例会では二回目の清掃港湾臨海部対策特別委員会を開催し、都の村松市場長を始めとする理事者から報告を受け、私も委員の一人として意見を述べさせて頂きました。
 この委員会に先立ち、豊洲市場を担当している長谷川副知事が来訪して区長、正副議長及び所管の特別委員会の正副委員長に対して、改めて陳謝と今後の対応につき報告がありました。6月11日付のブログでもご報告したように、前回の委員会で私は都に対し「市場受け入れの際の三つの約束事に関して文書をもって対応されたい」と強く申し入れしましたが、都は本委員会の開催にあたり文書を提示してきました。この文書を要約すると...
 まず「市場移転の前提である三つの約束事項について、東京都の総力を結集し、何よりも結果を出していく」として
①千客万来施設事業については、事業者から東京2020大会後の速やかな施設整備に着手する提案を受け入れたが、今後建設工事の着手時期や完成時期について協定を結び、確実な整備を図ることとしたい。また本施設は市場と同時開業を前提としていたことを踏まえ、10月の開場後から継続的に賑わいを創出する必要性があり、施設用地を活用して様々なイベントや仮設建物による事業等を都が主体的に展開していく。
②交通対策について、地下鉄8号線の延伸を優先的に進めるべきとの江東区の強い思いも踏まえ、本路線は整備効果が高いものとの認識に立ち、今年度中を目途にその事業スキームの構築に向け取り組んでいく。また、新市場への利便性を高めるバス路線を新設する。
③土壌汚染対策については、7月末までに追加対策工事が完了する予定で、その後農水相の認可手続きを進め、安全面での条件が整った段階で、知事から安全宣言を発信していく。
以上ですが、この文書に関して各委員から様々の質疑がありました。私からは「事業者と改めて基本協定を結ぶことになると思うが、一日も早く建設工事の着手及び完成時期を明確にすべき」と主張し、開場後から事業者による本格整備までの期間の都の取り組みが不明確と指摘して、「安易なイベントや仮設施設ではなく、本格的な商業施設の建設を都が主導して進めるべき」と提言しました。これに対する都の明確な回答はありませんでしたが、あと3ヶ月余りと迫った市場の開業、東京2020大会も二年後という現実を考えると、安易な賑わい施設を検討、実施する意義は少ないと考えるからで、今後共この主張は続けていきたいと考えています。また、今後の都の取り組み姿勢として、開場にあたっての地元住民への説明会も実施するとしていますが、私からは地元住民、市場関係者、都や区による協議体を作るべきと提案させて頂きました。
 当初、当委員会としては、今定例会中の決議(市場の移転延期の要請等も含めて)も考えていたところですが、今回提出された都の回答書を一つの前進と捉え、7月2日定例会最終日には、今後都が真摯に事業を進めるよう議長による声明文を表す方向で検討を進めております。

0 件のコメント: