2017年12月20日水曜日

来年10月11日に豊洲市場開業が決定

 本日午後1時より新市場建設協議会が開催され、来年10月11日に築地市場が豊洲に移転することが正式に決定しました。
これに先立ち、江東区議会の清掃港湾臨海部対策特別委員会が開かれ、私から今週月曜日に東京都の長谷川副知事が来訪、山﨑区長、私、高村副議長が豊洲移転に関して謝罪と説明を受けた経緯を説明しました。以下内容についてご報告させて頂きます。
 今週月曜日の18日、都の長谷川副知事が江東区を訪れ、平成23年7月に本区が築地市場の豊洲移転を正式に受け入れた際、都との間で確認された3つの約束(①土壌汚染対策の徹底、②地下鉄8号線の延伸を含む交通対策の推進、③市場と一体となった賑わい施設の整備)について進展がないことについて「誠に申し訳ない」と謝罪されました。同時に二日後(12月20日)には、新市場建設協議会を開催して、来年10月11日に豊洲市場を開業する決定の方向で進めたいので何とか地元区として了解して欲しいとの要請がありました。山﨑区長及び私からこれまでの東京都の不誠実な対応について苦言を呈し、都と本区の間で交わされた3つの約束事に関して、副知事と今後の進め方に関して協議を行いました。
①の土壌汚染対策については、地下水管理システムの改良工事等が来年7月には完了する見通しが立ったこと、またその時点で小池知事が安全宣言を行うこと、②8号線延伸の課題については引き続き都が実現に向けて努力を傾注すること、③賑わい施設、いわゆる「千客万来施設」については、今後都が事業者と精力的に条件等の交渉を進め、実現に向けて努力することを確認しました。特に私からは「10月11日開業が決定すれば、市場関係者は一気に移転の方向で動き始める。千客万来施設の事業者が進出する周辺状況が厳しくなっていることから、例えば29年度中(平成30年3月末)等、期限を設けて可及的速やかに交渉を進めるべきと迫りました。副知事から「確約は出来ないが、そのぐらいの覚悟を持って交渉する」との回答がありました。
 区長、また私にとってもまさに苦渋の決断ではありましたが、これ以上開業時期の決定を引き延ばすことは、2020年オリパラ東京大会の準備に大きな影響を与えてしまう現実、また市場関係者が困惑している状況を考えると受け入れは止むを得ないとの判断に至りました。
 上記の経緯を委員会の冒頭で、私から報告させて頂き、各委員からの意見を聴取しましたが、概ね移転止む無しとの意見が大勢を占めました。
 また、引き続き開催された全員協議会でも私から経緯を報告させて頂き、今後区議会として、3つの約束に関して東京都が誠実に履行することを求めていくことを確認しました。
 以上、豊洲市場に関する今日の動きをご報告させて頂きましたが、豊洲のまちづくりに資する施策を展開し、同時に風評被害の払拭も含め、今後共行政と一体となって活動していく所存です。