参議院選挙も終盤戦に入り、選挙期間も今日を入れてあと3日間となりましたが、東京では都知事選に絡む話題が新聞、テレビ等マスコミを賑わせています。私は現在、参院選の応援で自民党東京都連や都議会議員の方々と接触する機会が多いため、様々な情報が入ってきています。また、選挙のお願いで地元の有権者の皆様のご意見を聞く機会も増えています。このような状況の中、私が得た情報をご報告するとともに、若干の私見も述べてみたいと思います。
話題の中心は何といっても昨日、立候補を正式表明された小池百合子衆議院議員です。舛添前知事の辞職を受けて、7月14日告示、31日投票の日程で都知事選が予定されていますが、参院選の最中ということもあり、候補者選びに時間がかかっています。このような状況の中、先陣をきって出馬に意欲を見せたのが小池氏でした。これまでの記者会見等をご覧になって、小池氏の意欲や潔さを評価する地元の方が多いなというのが私の正直な実感です。
他方、選挙では「出たい人より出したい人」ということが昔から言われており、さしずめ都議会自民党や23区の区長会が推す増田前岩手県知事はこのパターンなのでしょうか。このお二人を軸に今後、各政党の推薦候補者が決まっていくと思われますが、石原伸晃自民党都連会長は、あくまで参院選が終わる10日以降に決定すると発言されており、14日告示という現実を考えると相当慌ただしい選挙になるでしょう。
さて、小池氏に関して私は都連関係者から以下のお話を聞きました。それは「都連所属の国会議員が一堂に会して都知事選挙に関する協議を行った際、この中から意欲のある方はいませんかと石原会長が訊ねたところ、小池氏を含めた議員の中から手を挙げた人はいなかった。従って今回の都知事選の候補者選びは国会議員以外からという基本線を確認した。」というものです。正式な場で意思確認を行なったにもかかわらず、小池氏が猪突に出馬表明を行ったところに自民党都連や都議の間に不信感が生じているということです。
次に私は昨日夕方の小池氏の記者会見を見て、同氏が示した「実現したい施策」として第一に掲げた「都議会の冒頭解散」に違和感を感じました。議会の解散は、議会が首長に対する不信任決議案を可決することが前提であることは言うまでもありません。今回、仮に小池氏が当選し、議会を招集した際に、都議会は小池新知事にいきなり不信任決議案を提出するでしょうか?仮にも直近の民意によって選ばれた首長に対して議会がそのような判断をするとは到底思えず、このことは私の知人の都議の方も同じ思いであることを確認しています。また、議会の解散は首長(衆議院の場合は内閣)と議会の間に政策的な対立が生じた場合、民意を問うことを前提に考えられた政治手法だと思います。また、小池氏は議会改革のためと仰っていますが、何をもって改革したいのか、未だ小池氏と議会側の政策的な違いが明確になっていない現状でこの手法を取ることは極めて不適切だと思います。従って小池氏が第一に掲げたこの公約(?)には首を振らざるを得ません。
このブログを書いている間にも事態は進んでいくと思われますが、前回のブログでも示したように新しい都知事には江東区に関する都政の課題が山積する中で大いに期待するものがあります。
ぜひ都民、区民に分かり易い過程で候補者が決定し、おおいに都政の課題について議論を交わすことのできる都知事選になって欲しいと考えております。
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