11月27日午後1時からの本会議で、私は10月の台風19号に関する本区の対応等について質問を行いましたのでその概要をご報告させて頂きます。
1.避難勧告について
Q:先月12日、台風19号接近に伴い、区政史上初めての避難勧告を発令したが、その経緯は?また、区民への周知について課題はあったのか、また避難所の設営の準備はどの程度できていたのか。
A:12日の午前7時に気象庁及び荒川下流河川事務所長より、72時間で500ミリを超える降雨予測で荒川の洪水発生の確立が高まったとの情報を受けて同11時半に発令を決定した。安心安全メール等あらゆる手段を使って周知に努めたが、特に防災行政無線が聞こえづらかったとの指摘が多かった。設営に関しては、区職員への参集命令、災害協力隊に向けての協力要請等を行った(総務部長答弁)。
2.広域避難について
Q:江東5区による広域避難は実施されなかったが、その経緯は?
A:10月9日に5区の課長級職員が集まり、今回の気象状況では広域避難の要件には該当しない旨確認したが、その後も12日まで部長・課長級同士の意見交換を電話で行っていた。降雨量増大に伴い、避難を実施すべきとの意見もあったが、複数の交通機関が既に計画運休を決めたこともあり、広域避難ではなく各区で垂直避難を呼び掛けることにした。今回の台風が広域的に被害をもたらしたことを考えても、安全な避難先の確保は極めて難しい課題である(区長答弁)。
3.避難所の運営について
Q:今回区内23か所の区立小中学校で避難所が開設され、自主避難所と併せ約七千人の方が避難したが、非常食や毛布の提供、ペットの扱い、教室の使い方等で対応が異なったケースが見受けられた。今後の課題とすべきでは?
A:①避難所運営に不慣れな職員も配置したこともあり混乱したこと、②伝達方法の不備、③ペットについては震災時の対応は防災計画に定めてあるが水害時の同行避難を検討する必要があった・・等の課題が残ったと認識している(総務部長答弁)。
4.消防団の活動について
Q:今回、消防団員に対しては各分団ごとの待機場所で待機との消防署からの命令があったが、例えば、区の対策本部から消防署に対して各避難所に消防団員を派遣要請できるような仕組みを考えるべきでは?
A:先日、消防総監にお会いする機会があったので、災害時における消防団の在り方を再検討すべきと申し上げた。消防団員の避難所の支援方法や連携について今後消防署と協議していく(区長答弁)。
5.今後の豪雨災害対策について
Q:今回の23区の状況は様々で、避難した住民が多かったのは主に江東5区、河川からの冠水被害は多摩川沿岸の世田谷・大田区が目立ち復旧に数億円の費用がかかるとも聞いている。また、私自身、先日北区志茂の荒川下流河川事務所を訪問して、事務所長から直接今回の対応をお聞きした。まさに彼らの的確な判断と行動(岩淵水門の閉鎖等)によって、隅田川と荒川放水路の氾濫を防いだということを実感した。今後の豪雨災害に備え、平成7年の阪神淡路大震災の後に4億円余の補正予算を組んで防災グッズを全戸配布した例に倣い、①本区の水害の歴史、②洪水や高潮のメカニズム、③外角堤防や排水機の現状、④緊急事態発生時の情報伝達やその入手方法などを掲載した小冊子を作成し、改訂中のハザードマップと共に全戸配布すべきでは?
A:今回指摘頂いた課題を整理し、ご提案の主旨にそった対応を今後積極的に検討していく(区長答弁)。
以上ですが、当日の模様がまもなく区議会インターネット中継でアップされますので、是非ご覧頂き、皆様から様々なご意見を頂戴したいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿