昨日午前10時より東京都庁において、本区の山﨑区長と区議会議長の私が都の自治紛争処理委員から中央防波堤埋立地の帰属問題で調停案を示されました。内容は埋立地の86.2%(約434ha)を江東区とし、残り13.8%(約69ha)を大田区とするものでした。
実はこの調停案は既に10日ほど前に内示されておりましたが、正式な発表が昨日となっていたため、私もブログでの公表を控えておりました。午後1時から区庁舎において記者会見を行い、マスコミ各社に対して調停の内容をお示しし、様々な質疑応答がありましたが、会見の内容も公表されたところです。当初から私たち江東区議会は、東京23区のゴミ問題に係わる江東区民の様々な苦労や、本埋立地のこれまでの行政との係りからもその帰属は100%江東とすべきと主張してきましたが、大田区も海苔の養殖の経緯等を根拠として本区と同様100%の帰属を主張してきました。この対立に終止符を打つべく昨年から事務方の協議、両区長のトップ会談、また両区の区議会議長も交えた四者会談などを精力的に行ってきたところです。そして当該地が2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会の競技会場地(ボート・カヌー、馬術)にもなることから早期に解決する必要性が増し、両議会の議決を受けて今回の調停に至ったことは既にご報告した通りです。
今回の調停案は3名の有識者が紛争処理委員として約三か月をかけて慎重に協議されたものであり、その結論は最大限尊重されるべきと考えておりました。従って昨日の庁舎における共同記者会見でも申し上げましたが、今後、同僚議員とも十分相談し、今月25日に開会予定の第三回定例会の最終本会議でこの調停案を受諾する方向を目指したいと思います。上記の数字は相手方の大田区にとって必ずしも満足のいくものでは無いのかも知れませんが、東京都に調停を申請した段階で、両区が処理委員の皆さんが出された結果を尊重しこれに従うとの約束を交わしていました。にもかかわらず大田区は昨日の最終本会議で松原区長が今回の調停案を受けることは出来ないと表明し、議会にその取扱いを問う議案を提出されたことは大変残念であります。大田区議会の皆さんの賢明なる判断を期待したいと考えます。
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