江東区議会は10月1日から7日までの5日間、令和元年度の決算について特別委員会を設置し、歳入歳出各款の決算について質疑を行い、私は総務費と衛生費で質問を行いました。その内容を以下ご報告させて頂きます。なお、質疑の詳細は既に区議会インターネット中継の録画でアップされておりますので是非ご覧下さい。
https://koto-city.stream.jfit.co.jp/
1.総務費「本区公共施設内で判明した新型コロナウイルス陽性者に関する公表方法について」(10月1日質問)
Q:本区は区内の公共施設内で発生した陽性者について、公式HP、江東安全安心メール等で公表しているが具体的な施設名等は、個人情報保護や風評被害防止の観点から公表を控えている。この方法について区はどのような認識を持っているのか。
A:行政の責任、注意喚起の点から逐次報告している。一方では施設名を公表しないことから、疑心暗鬼・不安といった区民の声も聴いている。
Q:私のもとにも「具体的な施設名を教えて欲しい」との声が多く寄せられている。近隣の江戸川区や墨田区では施設名を公表して注意喚起を促している。感染当初の時期では、注意喚起の意味合いがあったが、感染拡大から既に半年以上経過している今日、公表方法について議論があって然るべき。メリハリを利かせた公表が肝要ではないか。
A:国のコロナウイルス感染対策分科会で自治体の陽性者に関する公表の在り方について11月を目途に発表すると聞いているのでそれらを参考にして今後の方針を決めていきたい。
(以上答弁:危機管理課長)
2.衛生費「土曜・休日医科診療・調剤事業」「資源回収事業とエコミラ江東」について(10月6日質問)
Q:この診療実績について、平成29年度から診療数が徐々に減少しているのは何故か。また、新型コロナウイルス感染拡大後の状況は。
A:土曜・休日も診療可能な医療施設が増えていることが主な要因。またコロナ感染拡大後は窓口の時間規制等で大幅に利用率が減少している。
Q:医師会館内の受診者(深川地区)が区民センター内の受診者(城東地区)の1.7倍あることから南部・湾岸地区にも診療拠点を設置する考えはないか。
A:当面考えはないが、今後の人口推移等を見て検討していきたい。
Q:これから秋・冬に向けてコロナとインフルエンザの同時流行が懸念される。今後の休日医療体制に向けての考え方は。
A:医師会・薬剤師会と充分協議を重ねて、運営方法などを検討していく。
(以上答弁:歯科保健・医療連携担当課長)
Q:潮見のエコミラ江東は設立10年になるが区としてこれまでどのような評価をしてきたのか。
A:区内で収集した発泡トレイ・スチロールを再生資源化し、また区内の知的障碍者の方に作業をお願いして貴重な労働力になって頂いている。まさに環境と福祉のコラボを具現化しており環境省からも高い評価を得ている。
Q:コロナ禍の影響で家庭ごみが増加しているのは周知の事実だが、トレイ等も例外ではない。この夏、区内の収集量がエコミラの処理量を上回り、工場の外にトレイが山積みされている現実があった。機械の経年劣化やエコミラの労働力の限界もあり、対策が必要。区の支援の考えは。
A:現在はトレイの量も落ち着いており、当面懸念はないとの判断である。また当初からの区とエコミラの取り決めで、場所の無償提供と工場までの収集・運搬業務のみが区の責務となっているため、その他の協力は難しい。
要望:現在、エコミラの事業自体はギリギリのところで踏ん張っているのが現状。再資源化されたペレットの販売価格の交渉・製品化等で企業とのタイ・アップも必要。23区のなかでも特筆されるべき施設なので、出来る限りの支援をして欲しい。また、将来的にはこのような施設を23区全体で考えるべきで、それがゴミ減量化や最終処分場の延命化にも繋がるので都や清掃一組にも働きかけることが肝要と考える。
(以上答弁:区長・清掃リサイクル課長)