2020年6月15日月曜日

東京都知事選挙について

  本日、自民党東京都連は今月18日に告示される東京都知事選挙で推薦候補者の擁立をせず、自主投票とすることを正式に決定しました。昨年5月から自民党の区議会議員連絡協議会(23区の自民党幹事長会)の会長を務めさせて頂いた私も、都連の候補者選考委員会のメンバーのひとりであり、今回の決定に忸怩たる思いであります。
1.候補者選考委員会は昨年6月にスタートし、以来数回の会合を重ねてきましたが、先週12日(金)に最後の委員会を開催して候補者の擁立断念との結論に至りました。小池知事に対する都議会自民党の姿勢を反映して、当初は必ず独自候補の擁立を図るとしていたものの、現実は候補者の選定作業は困難を極め、また各種世論調査の結果も踏まえた結果、期待された結果を導くことが出来ませんでした。
2.この委員会の決定を受けて、本日午前10時から党本部で都連の支部長・常任総務合同会議が開催され、都連執行部からの提案すなわち候補者擁立せずが了承され、結果、都知事選は実質自主投票ということが決定しました。

 振り返って、都知事選挙には私も様々な思いがあります。私の区議会初当選(平成3年4月)の直前には、党本部が推薦した元NHKキャスターの磯村尚徳氏と都連が推した現職の鈴木俊一氏が争い、党本部と都連が真っ向から激突した選挙。また、平成11年には私の恩師である柿沢弘治代議士が出馬したものの自民党推薦を受けることが叶わず、推薦を受けた明石元国連事務次長や鳩山邦夫代議士、舛添要一氏、そして「後出しジャンケン」と称された石原慎太郎氏らが戦いを繰り広げた選挙等々、身近に体験した選挙がいくつかありました。
しかし、今回のように戦う前から候補者を立てることの出来ない、いわゆる不戦敗の選挙は自民党にとってまさに前代未聞であります。今回のこの結果は、小池知事と自民党とのこれまでの経緯や小池知事に対する都民の評価等、様々な要因が挙げられると思いますが、新型コロナウイルス問題、また来年に延期されたオリンピック・パラリンピック東京大会の行方など多くの課題を抱えた東京都のリーダーを決める選挙に私たちが係ることの出来ないもどかしさを痛感するとともに、大いに反省しなければならないと考えています。

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