2019年6月14日金曜日

区議会第二回定例会で代表質問

 去る12日、区議会第二回定例会で自民党を代表して大綱4点にわたり質問させて頂きましたので、その概要を以下ご報告致します。

1.新しい長期計画について
Q:新しい長期計画は令和2~11年の期間で区の基本的な施策の方向を示すものであるが、現在の進捗状況と今後の予定は?また令和6年、11年時点での計画人口の見通しは?また分野別(現在の長計は5分野)計画、重要課題、重点プロジェクトはどのように考えているのか。
A:本年4月から長期計画策定会議(学識経験者と公募区民で構成)において、骨子案をもとに様々な意見聴取を行っている。今後、7月11日号の区報で素案を周知し、パブコメを実施する。区議会へは12月の全協と来年2月の定例会で意見を伺う予定。計画人口は6年で54万8千人、11年で57万3千人と見込んでいる。分野別には現状と同じく5分野を、重要課題等については検討中だが、当然、地下鉄8号線、千客万来施設等は取り込む予定。また2020オリパラ後のレガシーの活用、超高齢化社会・子育て教育環境・防災対策・公共施設の整備に加え、新庁舎整備に向けた検討も視野に入れている。

2.豊洲市場と地下鉄8号線の延伸、千客万来施設について
Q:昨年10月に豊洲市場が開業したが、前提条件であった8号線の延伸について、今年3月末までに事業スキームを都が示すと約束したにも拘らず、3月の所管委員会で具体的な報告が無かったことは極めて遺憾。今後どのようなスタンスで都に対して要望していくのか?千客万来施設は2023年4月に万葉倶楽部が本格稼働するが、それまで都はどのような賑わい創出事業を考えているのか。また本区の既成市街地から豊洲までのバス路線の充実を引き続き都に求めるべきだが、区独自のコミュニティバスの考えはないか?
A:3月の都の報告は「東京メトロによる上下一体方式・地下鉄補助活用」のみで極めて不十分。財務省の判断も重要だが、都が主体性を発揮して事業化に向け国や東京メトロとの調整を進めることが急務であり、厳しく対処していきたい。千客万来施設については、来年1月末に5街区で場外マルシェ(20店舗以上の飲食・物販が運営)が開業予定。
区内のバス路線は都交通局が担っており、コミュニティバスの新設は慎重にならざるを得ないが、引き続き城東地区と豊洲を結ぶバス路線の充実を都に求めていく。

3.本区の教育課題について
(1)新学習指導要領の英語教育について
Q:来年度から新学習指導要領による小学校での英語教育が始まるが、具体的な中身は?また、教諭に対する研修はどのように行っているのか。
A:本区の英語スタンダードを柱に、3・4年生で外国語活動、5・6年生で「話す・聞く」だけではなく「読む・書く」も含めた外国語科を実施する。青海の「TOKYO GLOBAL GATEWAY]も活用したい。教員への研修は、全小学校の外国語担当教員に文科省の研修を受講した教員が研修を実施している。
(2)小中一貫校に対する評価検証について
Q:昨年開校した有明西学園と開校8年目の有明小中についての評価は?また今後の本区の小中一貫校に対する基本姿勢について問う。
A:有明西学園は、異年齢活動の充実や一部教科担任制の実施など義務教育学校の特性を活かす工夫があるが、校種別の研修への参加や打合せ時間の確保等に課題が見受けられる。有明小中も連携教育の成果が着実に上がっている。小中一貫校への移行は、中高一貫校への進学希望や地域性、立地条件等を考慮しながら進める必要がある。英語教育も含めた小中学校の連携をより深めていきたい。

4.幼児教育・保育の無償化について
Q:平成15~30年の本区の幼児の状況は、0~5歳児全体で約1万人増加し、区立及び私立幼稚園の幼児数は30年で若干増の4400人、保育園に通う幼児は3倍増の15700人となっている。また、今年4月の保育待機児数は国基準で51名で区の保育新設への努力を評価したい。今年10月から原則幼稚園、保育園に通う3~5歳児の保育料はゼロとなるが、負担が生じるケースはあるのか?また保育園における給食の副食部分の負担は?
A:認可外保育施設は国が3万7千円、区が上限1万3千円の範囲で補助し、超過分は利用者負担となるが、新たな負担が生じないよう対応したい。副食部分の負担は検討中。
Q:無償化による区の財政負担はどの位となるのか?また今後の区の区立幼稚園の運営の考え方は?さらに無償化により新たな保育需要が掘り起こされる可能性があるが、区の基本的な方針は。
A:事業費そのものは拡大するが、今回の施策で国が1/2、都が1/4の負担をすることにより負担割合が増え、区の負担は幼稚園で約3億円、認可保育園で約5億円の減と見込まれる。区立幼稚園は来年度から3歳児保育と預かり保育を2園で実施するが、保護者ニーズの変化等を捉えながら運営形態の見直しを図りたい。今後共保育需要を的確に把握してサービスを提供していく。

以上ですが、詳細については、まもなく江東区議会インターネット中継の録画でアップされますので是非そちらをご覧頂きたいと思います。

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