昨日カナダのケベックで開かれたIOC(国際オリンピック委員会)の理事
会で、東京・イスタンブール(トルコ)・マドリード(スペイン)の3都市が
一次選考を突破、ドーハ(カタール)とバクー(アゼルバイジャン)は落選
しました。
新聞報道にもあるように今後の課題は「国内の支持率アップ」です。
IOCが首都圏で独自に行なった調査では賛成が47%(反対は23%)と
いう残念な数字が示されました。私は2016年の招致の際にも書きま
したが、1964年の東京開催時とは社会環境が大きく異なり、特に若い
世代を中心に「五輪を地元で開催する意義」を感じる方が少なくなって
いると考えます。すなわち現在は、陸上、バレー、サッカー、水泳、体操、
卓球など人気種目の世界クラスの大会が日本、海外を問わず頻繁に
行なわれており、テレビの衛星中継やネットが普及して多くの方がこれを
視聴できる状況にあるからだと思うのです。従って、「何も高いお金をかけて
まで五輪を東京で開催する必要もない」と考えている人が多いのではないで
しょうか。
しかし、1964年(昭和39年)の私自身(当時小学校3年生)がそうでした
が、子どもにとって自国で五輪を開催するということがどれだけ視野を広げ
たり、多くのスポーツに興味を抱くことにつながるか、その良い意味での
影響力は計り知れないものがあると思っています。
加えて、もし東京開催が実現すれば五輪で行なわれる28競技のうち16競
技が江東区内で開催される予定で、本区にとって大きな意義のあるイベント
になります。この点、とりわけ江東区民の皆さんにはご理解を頂き、今回の
招致活動にご賛同賜りたいと心から願う次第です。
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