今日未明、コペンハーゲンで開かれていたIOCの総会で2016年の
夏季五輪の開催地がリオデジャネイロに決定しました。1964年以来
2度目の開催を狙った東京は2回目の投票で惜しくも落選しました。
応援を頂いた皆様には心から感謝申し上げます。
06年8月にJOCの選定委員会で国内候補都市に東京が決定して以来、
私も江東区議会五輪招致議員連盟の事務局長として3年余り活動を続け
てきましたが、大変残念な気持ちで一杯です。
今日の朝日新聞の朝刊では東京の敗因として「開催能力の堅実さや
安全面など東京の計画は高い評価を受けた。ただこの計画の評判の良さ
を実際の票に結びつける人脈や人間関係、選挙で最も重要な部分が欠け
ていた」と論じていました。しかし、それもさることながら、やはり決選
投票に残ったリオやマドリードに比べて世論の支持率が低かったことが
選挙にも影響したのではないでしょうか。
では何故国内の支持率が低かったのか、私は次の2点の理由があるよ
うに思います。
(1)東京の売りの一つである「コンパクト開催」が逆に世論の盛り上
がりを封じてしまった。
(2)近年、日本ではサッカーのWカップを始め、世界陸上、世界バレー、
水泳や野球のWBCなど世界のトップクラスのアスリートの演技が
比較的安易に観戦できるようになり、「五輪でなくとも」との意識
が国民の間にあったのではないか。
特に(1)に関しては競技会場が計画された江東区や中央区などでは招致
にかける強い熱意がありましたが、東京23区の中でも都心から離れた
地域では比較的クールに受け止めていた方も多かったと感じました。この
他、景気低迷で五輪どころではないといった意見もあったようですが、
今後、2020年の大会に再度立候補するのかという議論の際、考慮に
入れなければならないと考えます。
いずれにせよ今日まで熱心にご支援頂いた皆さん、本当に有難うござい
ました。
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