2017年12月20日水曜日

来年10月11日に豊洲市場開業が決定

 本日午後1時より新市場建設協議会が開催され、来年10月11日に築地市場が豊洲に移転することが正式に決定しました。
これに先立ち、江東区議会の清掃港湾臨海部対策特別委員会が開かれ、私から今週月曜日に東京都の長谷川副知事が来訪、山﨑区長、私、高村副議長が豊洲移転に関して謝罪と説明を受けた経緯を説明しました。以下内容についてご報告させて頂きます。
 今週月曜日の18日、都の長谷川副知事が江東区を訪れ、平成23年7月に本区が築地市場の豊洲移転を正式に受け入れた際、都との間で確認された3つの約束(①土壌汚染対策の徹底、②地下鉄8号線の延伸を含む交通対策の推進、③市場と一体となった賑わい施設の整備)について進展がないことについて「誠に申し訳ない」と謝罪されました。同時に二日後(12月20日)には、新市場建設協議会を開催して、来年10月11日に豊洲市場を開業する決定の方向で進めたいので何とか地元区として了解して欲しいとの要請がありました。山﨑区長及び私からこれまでの東京都の不誠実な対応について苦言を呈し、都と本区の間で交わされた3つの約束事に関して、副知事と今後の進め方に関して協議を行いました。
①の土壌汚染対策については、地下水管理システムの改良工事等が来年7月には完了する見通しが立ったこと、またその時点で小池知事が安全宣言を行うこと、②8号線延伸の課題については引き続き都が実現に向けて努力を傾注すること、③賑わい施設、いわゆる「千客万来施設」については、今後都が事業者と精力的に条件等の交渉を進め、実現に向けて努力することを確認しました。特に私からは「10月11日開業が決定すれば、市場関係者は一気に移転の方向で動き始める。千客万来施設の事業者が進出する周辺状況が厳しくなっていることから、例えば29年度中(平成30年3月末)等、期限を設けて可及的速やかに交渉を進めるべきと迫りました。副知事から「確約は出来ないが、そのぐらいの覚悟を持って交渉する」との回答がありました。
 区長、また私にとってもまさに苦渋の決断ではありましたが、これ以上開業時期の決定を引き延ばすことは、2020年オリパラ東京大会の準備に大きな影響を与えてしまう現実、また市場関係者が困惑している状況を考えると受け入れは止むを得ないとの判断に至りました。
 上記の経緯を委員会の冒頭で、私から報告させて頂き、各委員からの意見を聴取しましたが、概ね移転止む無しとの意見が大勢を占めました。
 また、引き続き開催された全員協議会でも私から経緯を報告させて頂き、今後区議会として、3つの約束に関して東京都が誠実に履行することを求めていくことを確認しました。
 以上、豊洲市場に関する今日の動きをご報告させて頂きましたが、豊洲のまちづくりに資する施策を展開し、同時に風評被害の払拭も含め、今後共行政と一体となって活動していく所存です。

2017年10月26日木曜日

最終本会議で都の調停案受諾を可決

 昨日、区議会第三回定例会の最終本会議で区長提案の中央防波堤埋立地の帰属に係る東京都の調停案を受諾することを全会一致で可決しました。
 内容については既にご報告した通りであります。本会議場及び所管の清掃港湾臨海部対策特別委員会が開かれた全員協議会室にはマスコミ各社が詰めかけ、本会議終了後、私は山﨑区長と共にぶら下がり取材を受けました。昨日午後6時10分からのNHK首都圏ネットワークやMXテレビでその模様が放映され、また新聞主要各紙も朝刊でほぼ全紙が取り上げておりました。その中で、朝日新聞は私からのコメントとして「東京五輪・パラリンピック前の早期解決のため、調停案を互いに受諾することは両区で約束したこと。有識者の委員の判断を最大限尊重すべきだ」と掲載し、産経新聞は「都の調停案に対し、われわれは直球を返した。今後は都がどう判断するかだ」とし、小池知事が今月19日の定例会見で「今後どのような形が必要なのかは、返ってきたボールによって判断したい」としたことを踏まえたものだと報じました。
 また、今後の対応について産経新聞は、大田区には江東区に対して訴訟を提起する選択肢もあるが、江東区の山﨑孝明区長は「今後は大田区にこちらからとやかくいうのは失礼だ」と大田区に対する働きかけはしない考えを示したと掲載しました。先日19日の私のブログで大田区議会は所管の委員会で、調停案を受諾しない旨の議決を行ったとお伝えしましたが、今度の日曜の29日に臨時の本会議を開いてこの議決を追認する構えを示しています。
 これまで私たち江東区議会は行政のみならず区民の皆様と一体となってこの問題に対応して参りました。今後の対応についても区長が上記で述べられた通り、私たちは大田区に対し働きかけはせず、また東京都が主体性を持ってこの問題に取り組んでいくべきと考えております。いずれにせよ、長期戦も視野に入れ、区民の皆様のご意見も頂戴しながら行政とがっちりとスクラムを組んで対応して参る所存です。

2017年10月23日月曜日

第48回衆議院選挙、秋元司候補が小選挙区で当選

 昨日執行された衆議院選挙第15選挙区は下記の通りの結果が判明しました。
秋元 司(自民前) 101155票 当選
柿沢未途(希望前)  70325票 比例復活当選
吉田年男(共産新)  34943票
猪野 隆(無所新)  15667票
無効票         7132票
(23日00:54選管確定)
投票率55.59%
全国で見ても自民公明で310議席以上が確定し、前ブログでご紹介したように自公堅調、希望劣勢、立憲躍進の形です。秋元候補は前二回の選挙はいずれも比例復活当選でしたが、まさに三度目の正直となりました。秋元候補にご支援頂いた皆様に心から感謝を申し上げます。
ただ、柿沢、吉田、猪野候補の得票数を合わせると、120935票で、この数字を安倍内閣批判票と捉えることもでき、この現実を真摯に受け止めなければいけないと考えています。選挙期間中は雨が多く、秋元候補はずぶ濡れになりながら選挙区内を必死で自転車で廻り支持を訴えていました。46歳とこれからの人材であり、今後の更なる活躍に期待したいと思います。これで文字通り私たち自民党の国会ー都議会ー区議会のパイプが再構築できたわけで、地元江東区のまちづくりをしっかりと前進させていかなければならないと考えます。

2017年10月19日木曜日

衆議院選挙と中央防波堤埋立地の帰属問題について

 今月10日に公示された第48回衆議院選挙は今日で10日めを迎え、終盤戦に入りました。私はこの間、秋元司議員団選対の幹事長として選挙活動を続けていますが、同時に中央防波堤埋立地の帰属問題に大きな進展があり、まさに盆と正月が一緒に来たような毎日です。
1.衆議院選挙について
 マスコミ各社の報道によれば、自公堅調、希望劣勢、立憲民主躍進といったところですが、私は与党側も野党側も今回の選挙でいわゆる「決め手」が無く、また安倍嫌い・小池嫌い層が増えて投票率は(全国的に天気予報も悪く)かなり低くなるのではと懸念しています。また、自民党と希望の党のそれぞれの公約(憲法改正、安保法制、消費税増税、原発再稼働等々)の違いが分かり難いことも一つの要因ではないでしょうか。朝の駅頭立ちで政策ビラを配っていますが、無関心に通り過ぎていく方たちを見るとその思いを一層強くします(もちろん頑張って下さいと声を掛けて下さる方も多いのですが...)。
 私の住んでいる東京第15区は過去2回の選挙と対決の構図は変わっていません。自民党秋元候補と野党候補の柿沢候補、あとは共産党と無所属の候補者です。過去2回は秋元候補がいずれも惜敗していますが、マスコミ報道の通りであれば、まさに三度目の正直となります。ただ、柿沢候補はお父上の代からの根強い支持者が多く、最後まで気の抜けない選挙戦になると思われます。私は街頭で、また宣車から「江東区は築地市場の豊洲移転、2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の準備、防災対策、少子高齢化対策等々、多くの課題を抱えている。自民党の国政ー都政ー区政のパイプをしっかりと作ってこの解決に臨みたいとの訴えを続けています。どうか区民の皆様の力強いご支持をあきもと司候補に与えて頂きますようお願い申し上げます。

2.中央防波堤埋立地の帰属問題について
 今月16日に正式な都の調停案が示されましたが、これを受けた大田区議会の所管委員会は松原区長の調停案不受理の議案を可決したとの報道がありました。三日前のブログでもご報告した通り、調停を申請する際、江東・太田両区の区長・議長による四者会談で、三年後の五輪東京大会までにこの問題を解決するため、いかなる調停案が示されてもこれを尊重しようとの約束が交わされたにもかかわらず、大田区議会の皆さんがこのような判断を示されたのは大変遺憾であると言わざるを得ません。過去に筑波山頂境界確定事件を手掛け、最高裁の判事までつとめられた泉代表委員を始めとする3名の権威ある有識者の判断を、行政・議会に携わる者としては最大限尊重すべきであると考えます。
 今後、裁判や知事裁定に進展する可能性が出てきましたが、私たち江東区議会としては選挙が終わる来週25日の最終本会議において、本件受託を粛々と議決する方向で同僚議員と協議していく所存です。
 

2017年10月16日月曜日

中央防波堤埋立地帰属問題について

 昨日午前10時より東京都庁において、本区の山﨑区長と区議会議長の私が都の自治紛争処理委員から中央防波堤埋立地の帰属問題で調停案を示されました。内容は埋立地の86.2%(約434ha)を江東区とし、残り13.8%(約69ha)を大田区とするものでした。
 実はこの調停案は既に10日ほど前に内示されておりましたが、正式な発表が昨日となっていたため、私もブログでの公表を控えておりました。午後1時から区庁舎において記者会見を行い、マスコミ各社に対して調停の内容をお示しし、様々な質疑応答がありましたが、会見の内容も公表されたところです。当初から私たち江東区議会は、東京23区のゴミ問題に係わる江東区民の様々な苦労や、本埋立地のこれまでの行政との係りからもその帰属は100%江東とすべきと主張してきましたが、大田区も海苔の養殖の経緯等を根拠として本区と同様100%の帰属を主張してきました。この対立に終止符を打つべく昨年から事務方の協議、両区長のトップ会談、また両区の区議会議長も交えた四者会談などを精力的に行ってきたところです。そして当該地が2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会の競技会場地(ボート・カヌー、馬術)にもなることから早期に解決する必要性が増し、両議会の議決を受けて今回の調停に至ったことは既にご報告した通りです。
 今回の調停案は3名の有識者が紛争処理委員として約三か月をかけて慎重に協議されたものであり、その結論は最大限尊重されるべきと考えておりました。従って昨日の庁舎における共同記者会見でも申し上げましたが、今後、同僚議員とも十分相談し、今月25日に開会予定の第三回定例会の最終本会議でこの調停案を受諾する方向を目指したいと思います。上記の数字は相手方の大田区にとって必ずしも満足のいくものでは無いのかも知れませんが、東京都に調停を申請した段階で、両区が処理委員の皆さんが出された結果を尊重しこれに従うとの約束を交わしていました。にもかかわらず大田区は昨日の最終本会議で松原区長が今回の調停案を受けることは出来ないと表明し、議会にその取扱いを問う議案を提出されたことは大変残念であります。大田区議会の皆さんの賢明なる判断を期待したいと考えます。

2017年9月28日木曜日

衆議院解散、第48回衆議院選挙へ

 本日、憲法第7条による衆議院の解散がありました。来月10日に公示、22日投開票の日程で総選挙が行われます。
現時点で予想される立候補者の顔ぶれは(敬称略)
柿沢未途 (希望・現)
秋元 司 (自民・現)
吉田年男 (共産・新)
見山伸路 (維新・新)
以上ですが、他にも立候補される方がいる可能性もあります。
小池知事の十八番(おはこ)であるサプライズがこの短期間で進められ、文字通り政権選択選挙が近日中に行われます。まさに予想不能の選挙になると思われますが、直近で執行された都議選の江東区の結果を見ると.....
与党グループ
山﨑一輝(自民) :37,970票
細田 勇(公明) :36,533票
高橋めぐみ(自民):21,059票
○合計       95,562票
野党グループ
白戸太朗(都民):45,614票
柿沢雪絵(無) :25,908票
大沢 昇(民進):15,409票
○合計      86,931票
この結果を見る限り、大変な激戦になることは必至と考えます。
もちろん、今回の解散、総選挙までの様々なプロセスや小池劇場の評価等がこの数字に加味されると思われますが...。
二年十か月前の総選挙と同様、私は区議会議長という立場でこの選挙を迎えるわけですが、自民党江東総支部幹事長という立場から真摯に秋元司さんを支援して参ります。


2017年8月3日木曜日

中央防波堤埋立地の帰属問題に関しヒアリングを受ける。

 昨日午前9時より東京都庁に於いて、本区と大田区の間で論争が続いている中央防波堤埋立地の帰属問題に関し、都が選出した3名の自治紛争処理委員から山﨑区長、私、大井副区長、押田政策経営部長ら江東区の行政、議会代表者がヒアリングを受けました。ちょうど1時間30分にわたり本区の主張を述べると同時に、処理委員の先生方からの質疑に回答して参りましたので以下ご報告させて頂きます。
 まず、今回の処理委員は以下3名の方々です。
○泉 徳治氏(代表委員)
弁護士、昭和58年、最高裁判所調査官として、筑波山頂境界確定請求事件を担当。
平成14年から21年まで最高裁判所判事。
○佐瀬 正俊氏
弁護士、平成22年、総務省自治紛争処理委員として、佐賀・長崎県における海砂採取区域境界確定事件を担当。
○木村 俊介氏
明治大学公共政策大学院・ガバナンス研究科教授。現在八王子市立地適正化計画懇談会委員

 まず、山﨑区長、そして区議会議長としての立場の私からそれぞれ本件に関する江東区の主張を述べさせて頂きました。区長からは特に昭和40年~50年代に清掃車の往来で一区民として悪臭・汚汁やハエの発生等に悩まされたこと、調停申請までの経緯、さらに本区に帰属すべきとの論拠につき発言がありました。この論拠としては大きく3点あり、
①埋立地造成に係る歴史的沿革、②行政上の便益、③将来的な土地利用を挙げました。
①については、言うまでもなく本区の13号地(現在の青海)、夢の島、若洲そして中防はゴミの埋め立てにより造成されたが、多くの清掃車が区内を走行して区民の生活環境は悲惨を極め、まさにその犠牲の上にあったこと。また②に関しては、既に昭和40年代後半には中防に向かう本区青海からの橋(のちに第二航路トンネル)が架かり、埋立地に係る東京都との行政実務は既に50年にわたり本区が担っていること(大田区側からは平成14年に初めて城南島から海底トンネルで繋がった)。③については、3年後のオリ・パラ東京大会の競技会場も含め、本区の南部地域と当該埋立地が都民のスポーツ・レジャー拠点や憩いの場として整備する構想を示しました。
さらに大田区が帰属の論拠としている海苔の養殖場に関する反論として、ご自身のご両親が海苔の養殖場を営んできた経験から、現在の中防一帯での養殖に関して疑問を呈する発言がありました。
 次に私からは、平成3年の初当選以来、中防のゴミ埋立地の延命化に関して先輩・同僚議員と共に最重要課題として真摯に取り組んできたこと。中防内側には既に数々の廃棄物に関する施設が整備されているが、当該施設に関する行政協議はこれまで本区のみが担ってきていること(例:PCB処理施設)。さらに将来の利活用については、本区の有明コロシアム、辰巳国際水泳場、夢の島陸上競技場、体育館、若洲海浜公園・ゴルフリンクス更には新設される五輪関連会場を例に挙げ、ゲートブリッジで繋がる中防にある海の森を始めとする地域の将来像について持論を展開させて頂きました。また、私の趣味の一つである海釣りでの経験(神奈川県伊勢町海岸における海苔の養殖の実態)から、大田区の海苔養殖場を根拠とする主張に反論を加えました。
 以上挙げた以外にも、詳細にわたり根拠を示し、本区の帰属を主張させて頂きました。調停は恐らく本年10月中旬にも示されると思いますが、処理委員の皆様の公平かつ合理的なご判断を期待しております。
 また、多くの皆様から本件に関するご意見、ご質問など頂戴したいと考えておりますので宜しくお願い申し上げます。


2017年7月5日水曜日

中央防波堤埋立地の帰属問題について

 本区の長年の課題であった中央防波堤内側及び外側埋立地の帰属問題に関して、明日江東区議会は午後一時から本会議を開き、地方自治法に基づく自治紛争調停を東京都に申請する議案を全会一致で可決する予定です。
 既にご報告した通り、先月22日に江東区、大田区の両区長と太田区議会議長、私が都庁を訪れ、この帰属問題に関して最終協議を行いましたが、双方に歩み寄りはなく、東京都に対して調停を申請することを表明しておりました。大田区議会は既に議案を可決致しましたが、本区議会は都議選期間中は休会となっていたため、明日の最終本会議で議案を審査、可決の運びとなっています。私は平成3年の初当選以来、本区のごみ問題、特に清掃工場未設置区に対する建設の呼びかけ(いわゆる第二次ゴミ戦争)、あるいはその後の自区内処理の原則の事実上の撤回(清掃工場の全区設置の断念)、ごみ問題を考える会の運動に伴う、清掃一組への負担金の各区間の調整など様々な場面に立会い、その都度先輩、同僚議員と共に行動し意見を述べて参りました。この帰属問題もこのごみ問題と密接に関連のある課題で、東京都に調停を申請するこの時期に議長の職に就いていることについて非常に感慨深いものがあります。
 私たちが当該埋立地の本区への百%の帰属を主張していることに対し、大田区側も様々な理由から同様の主張を続けています。そして、概ね一か月以内に東京都の調停委員(3名と聞いております)が本区にヒアリングにお見えになるとの話を聞いておりますが、改めて皆様にも何故本区が帰属を主張してきたのかご説明する機会を持ちたいと考えております。



2017年7月4日火曜日

都議選終わる。自民惨敗、小池知事派が過半数。

 7月2日投開票のあった都議会議員選挙(定数127)は、小池知事率いる「都民ファーストの会」が都議会第1党に躍進、公明党などを合わせた小池知事の支持勢力が過半数を超える当選を果たしたのに対し、私の所属する自民党は現有57議席からまさかの23議席と激減しました。
 私の地元江東区では、支持した山﨑一輝候補が第二位で当選。私も選挙期間中は同候補の日程作り等に参画し、地元の支持者の皆様と一緒に戦いを進めました。自民党大苦戦のなか勝利を収めることができたのもひとえに支持者の皆様の応援の賜物と深く感謝申し上げます。最終結果は以下の通りです(敬称略)

江東区(定数4)
◎白戸太朗  都民新 45、614票
◎山﨑一輝  自民現 37、970票
◎細田 勇  公明新 36、533票(都民推薦)
◎畔上三和子 共産現 29、804票
 柿沢幸絵  無所現 25、908票(都民推薦)
 高橋恵海  自民新 21、059票 
 大沢 昇  民進前 15、409票
 古賀美子  無所新  3、171票
 表奈就子  諸派新  1、403票
 
 また、江東区の投票率が54.56%で、23区のなかでは北区、文京区に次いで第3位になったことは、まさに激戦であったことが裏付けられたと考えます。また新聞等報道にある通り、自民惨敗の背景には、安倍首相の政権運営、森友・加計学園をめぐる疑惑、稲田防衛相の問題発言、国会議員の暴言報道等々があげられ、またマスコミの過剰とも思われる報道にあったと言わざるを得ません。自民党都連の下村会長始め五役が既に辞任を表明されましたが、昨年夏の都知事選以降の党運営、例えば東京十区(小池知事の地元)における衆議院補欠選挙への対応など、党所属の区議会議員である私の目からも首をかしげざるを得ない数々の場面があったことは大変残念であります。個人的に言えば、私の秘書時代の同僚であった中央区の石島候補、後輩の武蔵野市の島崎候補、都連青年局幹事長時代の局長であった南多摩の小礒候補、過去の議長時代に交流のあった豊島の堀候補、台東の和泉候補などが軒並み落選されてしまったことは、慚愧に堪えません。
 このような状況の中、山﨑候補が激戦を勝ち抜いたこと、高橋めぐみ候補も二万票以上の票を獲得して善戦し、二人で五万九千票の得票があったことは江東区の自民党として一定の評価を頂いたと自負をしております。今後、安倍首相の国会運営が注目され、また新しい議会構成となる東京都政からも目が離せず、更に言えば、築地市場の豊洲移転や三年後に迫ったオリンピック・パラリンピック東京大会の準備、中央防波堤埋立地の帰属問題等々、江東区に大いに関連のある課題について、私も区議会議長として真摯に取り組んでいきたいと考えております。

2017年7月2日日曜日

東京都議会議員選挙について

9日間にわたる都議選の運動期間が終了しました。私が担当しました山﨑一輝候補に対する皆様の応援に心から感謝申し上げます。
さて、今回の選挙についてまず江東区の期日前投票の結果について以下ご報告致します。

6月24日 1,211票
  25日 5,399票
    26日 4,504票
  27日 5,024票
  28日 5,065票
  29日 6,532票
  30日 6,897票
7月1日 13,342票
合計   47,974票

4年前の前回都議選に比べ、約19,000票の増加で、簡素化された手続き、投票所の増加などがその理由として挙げられると思います。さて、マスコミ各社はこの期日前投票の出口調査を行っていますおりますが、社によって数字がまちまちであります。ただ共通していることは、期間の前半は自民党公認候補者の得票が堅調であったものの、森友や加計学園の問題、豊田代議士の暴言報道、稲田大臣の失言等々自民党の不祥事が報道されるにつれて、週末の7月1日に向けて急速に自民党候補者への投票が激減しているとのことです。また、全体の投票率が高くなれば、小池知事率いる都民ファーストの公認、推薦候補者に有利で既成政党の候補者にとっては厳しいとの調査結果も共通した見方です。
上述したように、前回に比べ期日前投票数も1.6倍強で、昨年夏の小池知事の就任以来、3年後のオリンピック・パラリンピック東京大会や築地市場の豊洲移転問題等都政の課題が全国的なニュースとして取り上げられたこともあり、前回投票率(江東区46%強)を大幅に上回ることが予想されます。
この調査結果から山﨑候補には大変厳しい状況とは思いますが、本日夜の開票結果を見守りたいと思います。

2017年6月24日土曜日

都議会議員選挙がスタート

 昨日、東京都議会議員選挙が告示され、9日間にわたる選挙戦がスタートしました。江東区は定数4で次の9人の方が立候補しました(届け出順・かっこ内は年齢・丸数字は当選回数)。

白戸 太朗(50)都民新
高橋 めぐみ(48)自民新
細田 勇(56)公明新・都民推薦
山﨑 一輝(44)自民現②
柿沢 幸絵(47)無現③・都民推薦
大沢 昇(52)民進前③
古賀 美子(48)無新
畔上 三和子(61)共産現②
表 奈就子(33)幸福新

以前にも書きましたが、私の所属する自民党は現職の山﨑氏と新人で元区議の高橋氏を公認しました。今回の都議選は、昨年夏の小池都知事就任後初の選挙で、自民党が都議会第1党を保てるか、また小池知事が率いる都民ファーストや選挙協力する公明党などの知事の支持勢力が過半数を得るのかが焦点で、今後の安倍首相の政権運営にも影響のある選挙と見られています。
二人の候補者の擁立を決めた自民党区議団は、昨年のうちから協議を続け、私は山﨑候補の選挙責任者として選挙戦を進める立場になりました。高橋候補もこの十年間自民党の区議として共に活動してきた仲間ですが、14人の区議団が団結して二名当選を目指しています。また公明の細田候補や共産の畔上候補もかつて同じ区議を務めた候補者で、私にとっても大変身近な選挙となっています。
昨日は高橋、山﨑両候補の出陣式に出席しましたが、今日は午後3時から地元の大島中の橋商店街を山﨑候補、丸川珠代五輪担当大臣とともに徒歩遊説する予定です。また来週木曜日の29日には午後7時から大島2丁目の第一大島小学校で私が主催する山﨑候補の個人演説会を開催致しますので、是非ご参加頂きますようお願い申し上げます。

2017年6月23日金曜日

中央防波堤の帰属問題で都に調停を申請

 既にテレビ、新聞等で報道されていますが、6月22日午前10時より東京都庁に江東・大田両区の区長、議長が集まり、東京湾の埋め立て地である「中央防波堤」の帰属を巡る最終協議が行われ、私も参加致しました。昨年の両区の区長によるトップ会談で、この問題については2020年オリンピック、パラリンピック東京大会までに結論を出すことが確認されており、これまでに部長級レベルの折衝が9回行われてきました。四者会談では、これまでのお互いの主張を確認し合うとともに、これ以上の協議で自主的に結論を出すことは困難と判断。都に地方自治法に基づく自治紛争調停を申請することで一致しました。協議には都幹部も同席し、今後両区の議会での議決を経て、7月にも正式に調停を申請する予定です。

 江東区の地先でこれまで都内23区から排出されるごみのほとんどを受け入れてきており、夢の島、若洲、13号地(現在の青海、台場など)などがごみの埋め立てで造成されてきました。この間、生ごみそのものを受け入れた時代もあり、江東区民は永い間、清掃車がもたらす悪臭やハエ、騒音などに耐えてきました。この延長上に中央防波堤があり、2002年に大田区城南島から中防埋立地に繋がる東京臨海トンネルが開通するまでは、全てのごみ(生ごみや焼却灰)が江東区を通って中防の内側及び外側に埋め立てられてきたのです。我々が帰属を主張している根拠はまずこの点にあります。これに対し、大田区はかって海苔の養殖を当地で行っており、ごみの埋め立てのため漁業権を放棄したことを帰属の主な理由としています。

 ご承知でない方も多いと思いますが、中央防波堤の内側は既に埋め立てが完了しており、破砕ごみや粗大ごみの処理施設、PCB廃棄物処理施設、灰溶融施設などが建設され稼働しております。これらの施設の安全性等を協議する場はこれまで東京都と江東区の間で行われてきました。私も過去3度、区議会の清掃港湾委員長を務めましたが、PCB安全委員会の会議等に何度も出席しており、実質江東区が地元区として関与してきたことは明白であります。
 また、この中防埋立地へは本区の青海から第二航路トンネルで、また2012年に開通したゲートブリッジにより江東区若洲から、また2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会までには江東区の有明からトンネルが開通する運びとなっており、五輪以降は江東区からは3本の橋とトンネルで結ばれることになります(大田区側からは上述した臨海トンネルのみ)。

 マスコミの報道の通り、来月6日の江東区議会第二回定例会の最終本会議において、この東京都への調停を議決したいと考えております(大田区は6月中にも議決の予定)。
その後は東京都の調停委員による協議が始まると思われ、概ね3ヶ月後に調停案が示されると聞いております。
 私たち江東区議会としては、都の合理的な調停を静かに待ちたいと考えます。

2017年6月21日水曜日

中央防波堤の帰属問題で明日四者協議

急なお知らせですが、明日6月22日午前10時から東京都庁に江東区、大田区の区長、議長の四者が集まり、長年の懸案事項であった江東区青海地先の中央防波堤埋立地の帰属問題に関する最終協議が行われることが決定致しました。
昨年の両区長によるトップ会談以降、事務方で協議を進めて参りましたが、双方の主張に歩み寄りがなかったため、最終協議がもたれることになったのです。この席で合意に至らなければ、自治間紛争調停を東京都に委ねざるを得ず、私も議長として相当の決意をもってこの協議に臨む覚悟でおります。この協議の模様はNHKを始めマスコミを通じて皆様のもとにも届くと思いますので、是非注目して頂きたいと思います。都議選を前に、本区の豊洲市場の問題も報道されておりますが、この帰属問題も本区の最重要課題の一つと認識しています。結果につきましてはこのブログ上でご報告する所存です。

2017年5月25日木曜日

江東区議会第66代議長に就任

 本日開催された区議会臨時会において、同僚議員のご推挙を頂き、第66代区議会議長に選出されました。私にとって平成15~16年、同22~23年、同26~27年に引き続き4回目の議長となります。
 ご推挙頂いた同僚議員の皆さんに感謝申し上げるとともに、長い間ご支援を頂いている後援者の皆様にも心から御礼を申し上げたいと思います。
 就任直後の挨拶でも申し上げましたが、いま本区は築地市場の豊洲移転、中央防波堤の帰属問題、また2020年オリンピック・パラリンピック東京大会の準備等々多くの課題を抱えております。山﨑区長率いる理事者の皆さんと43名の同僚議員が互いに情報を共有し、議論を重ねてこれらの課題解決に向けて前進していきたいと考えております。これから従来に増して多忙な日々を送ることになりますが、初心を忘れず、これまでの経験を活かし議会活動に汗をかいて参りますので、皆様の変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう衷心よりお願い申し上げます。

2017年4月1日土曜日

区議会第1回定例会が閉会。区政報告会・都議会議員選挙について

 一昨日、区議会定例会が閉会しました。今定例会では、平成29年度江東区一般会計予算、特別会計予算などを可決し、また「豊洲市場の土壌汚染による風評被害への対応を求める意見書」を採択し、小池都知事あてに提出しました。豊洲市場の問題については、定例会閉会後も4月14日に所管の清掃港湾臨海部対策特別委員会を開催する予定で、引き続き東京都からの報告を受け、区議会としての対応を議論したいと考えております。
 私はこれまで所管委員会の委員長という立場もあって、豊洲市場の問題については極力意見を控えておりました。しかしながら、築地市場の移転の問題については十数年も前から所管の委員会のメンバーとして議論してきた経験から、ここで若干の私見を述べたいと思います。
 まず、これまでの専門家会議や都議会の特別委員会を傍聴したりした経緯も踏まえて、一刻も早く小池知事は豊洲移転を決断すべきです。確かに盛り土問題等都のこれまでの対応は強く非難されるべきとこのブログ上でもお伝えしてきました。しかし専門家会議で豊洲市場の地上部分は安全というお墨付きが出た以上、何を理由に未だに築地に留まっているのでしょうか。もちろん地下水がベンゼン等で汚染されている事実は、10回にも及ぶモニタリング調査で明らかになったところです。今後この対策は十分に講じられなければなりません。しかし、地上部分で操業を開始したとしてもこの対策実施は可能とも聞いており、豊洲の地下同様に築地の環境面での不安が指摘されている点、また市場関係者の現状を考慮すれば早期の決断が必要であると考えます。皆様のご意見は如何でしょうか。

 来る4月20日(木)午後6時30分より西大島の総合区民センター2階レクホールにて私の区政報告会を開催致します(会費お一人3,000円)。年に一度恒例となっておりますこの報告会にぜひご参加賜りたいと思います。お問い合わせは榎本雄一事務所(☎5606-0761)まで。

 さて、本年6月23日告示、7月2日投票の日程で東京都議会議員選挙が行われます。
現時点で予想される立候補者は次の通りです。

江東区選挙区(定数4・敬称略)
山﨑一輝 (自民現)
高橋めぐみ(自民新)
細田 勇 (公明新)
畔上三和子(共産現)
野上幸絵 (改革現)
大沢 昇 (無所属元)
?    (都民フ新)

今回の選挙の焦点は何といっても小池知事率いる都民ファーストの会がどのような公認候補者を何名出すのかという点にあります。現時点で立候補者数並びに候補者名は明らかになっておりません。大沢氏が公認されるのかも含めて注目されているところです。
仮に上記の様に7名立候補した場合でも大変な激戦になることが予想されます。私の所属する自民党は2名の立候補者を公認致しました。前回都議選(平成25年)では公認候補者を山﨑氏一名に絞りましたが、今回は都連の強い要請もあり2名公認としました。都民ファーストの優勢がマスコミ等で伝えられているなか2名当選は大変厳しい目標でありますが、自民党を支持される方を始め多くの皆様のお力を頂いて何とか勝ち抜きたいと考えております。ご理解とご協力を心からお願い申し上げます。

2017年2月28日火曜日

区議会予算委員会で総括質問

 2月28日からスタートした平成29年度江東区一般会計・特別会計予算を審査する特別委員会で、自民党を代表して総括質問を行いました。その質疑の内容につき以下ご報告させて頂きます。

1.29年度予算の総括的評価について
Q:山﨑区長にとって10回目の予算編成だが、その思いと評価は?
A:オリパラ準備など未だ経験したことのない局面と理解し、2020年大会後も見据えて全力を挙げて編成した。オリパラ準備以外の予算についても最大限の英知を結集した。
Q:今回予算のキャッチコピーは「新たなステージへのチャレンジ予算」とあるが、新たなステージとは具体的に何か?
A:平成32年度から新しい長期計画の段階に入り、また同年のオリパラ開催後を見据えてこれまでの「発展と成長」から「安定と成熟」の段階に入る。職員の意識改革等も含め新たなステージに臨んでいきたい。

2.今後3年間の財政計画と今回の予算編成について
Q:昨年立てた計画より一般財源(主に区税と特別区交付金)が95億円落ち込んでるのは何故か?
A:東京都が法人2税の税収見込みを下方修正したこと、消費税増税が見送られたこと等によるもの。すなわち特別区交付金以外の交付金の見込み額が落ち込んだ。
Q:今回の予算編成から、従来は保留財源としていた一部の交付金を当初から計上したこと、また財調、学校施設改築の基金への積立も明確にしたことは高く評価する。それでは、29年度中に生じた契約差金や不用額はどのように扱うのか?
A:財調、学校施設改築の両基金は計画的に、不用額等については公共施設建設基金に積み立てることを基本としたい。
Q:今回の(仮称:以下略)第二有明小中の建設のため、基金取り崩しは約100億円、区債の発行は5億数千万とかなりの開きがある。低金利の時代、さらに後年度負担を考えると区債発行が少ないのでは?
A:学校建設の国庫補助金が圧縮され、政府債の起債にも限度がある。ただ市場債(銀行債)の活用については今後共検討したい。

3.子育て・教育環境の整備について
(1)保育園の現状と待機児解消策について
Q:今年4月の認可保育園申請者数と前年度との比較は?また新設や定員増によって新規募集枠の定員数は?
A:申請者数は5,238名で前年度比559名の増。定員数は3,115名。
Q:現時点で待機者数の予想は?
A:二次募集等の結果や認可外の状況により未だ予測は出来ないが、昨年の277名を上回る可能性がある。
Q:長期計画では29~31年度の三年間、いずれも千名前後の定員増を計画しているが、その達成見込みは?
A:冬木町、木場公園内等の公有地を利用して最大限努力する。
Q:平成12年の清掃事業の都から区への移管に伴い、深川・城東両清掃事務所の無償譲渡があった。この用地の保育所利用の可能性は?
A:都の緊急対策もあり、積極的な活用を考えている。

(2)小中一貫校(義務教育学校)について
Q:区は第二有明小を義務教育学校として開校することを決定しているが、他地区への展開への基本的考え方は?
A:基本的には施設一体型を最優先に考えたい。ただ、分離型でも第二有明の検証も踏まえて、小中教員の交流や異年齢交流も積極的に取り入れたい。
Q:区内には施設が隣接している小中学校がそれぞれ6校存在している。ただ、改築年度等を考慮すると新たな施設一体型校を建設するにはかなりの時間がかかる。そこで改築計画が目前に迫っている二大中を義務教育学校として改築する考えはないか?
A:二大中は平成30,31で設計、32,33で建設を予定している。一方、第二有明の検証は平成30年から。タイミング的に難しいと考える。
Q:この提案のメリットは
①二大中の改築に合わせ二大小の改築が前倒しで出来る。当然コストダウンも図れる。
②二大小の改築の際の仮校舎の必要性がなくなる。
③二大小の狭隘のデメリットが解消される。
④二大小の跡地が公有地として活用可能となる。
一挙に義務教育学校の形を取らずとも段階的な移行として検討すべきでは?
A:規模的な課題、また四大小との関係も考慮すれば実現は厳しいと考える。

最後に、この小中一貫教育については区内それぞれの地域、学校の特性、何より地元の考え方等を充分検討して進めるべきと要望し、質問を終わりました。

2017年2月9日木曜日

豊洲市場の土壌汚染問題を審議する特別委員会を開催

 2月8日午後3時より豊洲市場の土壌汚染問題を審議する江東区議会清掃港湾臨海部対策特別委員会が開催され、私は委員長として臨みました。
既にマスコミ等で報道されている豊洲市場における土壌汚染対策等に関する第4回専門家会議について東京都の市場関係者から報告を受けました。その内容を概要で紹介すると。
1.これまでの評価状況のまとめ
 昨年9月に明らかになった、豊洲市場の地下に盛り土を実施せずに地下ピットを作った問題について、地下ピットがある状態におけるリスクについては
地下水経由のリスク、汚染土壌の直接摂取(摂食、皮膚接触)によるリスク、室内空気経由のリスク共に問題は生じないとの専門家会議の結論が改めて報告されました。
2.第9回地下水モニタリング調査結果(暫定値)について
 既に公表されているように、第8回までの調査と著しく異なる結果(201か所の測定地点のうち、72か所で基準超過との結果)となっているため、現在、データの調査方法等についての確認をしている。
また、専門家会議での議論について
①今回の測定結果は、これまでと大きく異なる結果であり、説明できない大きなかい離がある。現時点で、この結果を評価することは出来ない。
②今回の調査内容等の確認や再調査が必要であり、採水、前処理、測定といった調査の一連の過程に、専門家会議がきちんと関与していく必要がある。
③再調査は、測定箇所を絞った上で、調査頻度を一か月に一度程度まで上げて行う。検証には少し時間が必要である。
④測定結果のクロスチェックをするため、専門家会議が指定する機関、民間の分析機関、都環境科学研究所で分析を行う。
これらが報告された上で、現在専門家会議の関与の下、今回の調査内容についての確認作業や再調査を進めているというものです。
さらに地下水モニタリングの再調査の実施について、濃度の高いところなどを中心に、29か所の測定地点を選定し、1月29日から再調査を開始したとの報告がありました。この再調査の分析は複数者(都環境科学研究所など4者)で行うとのことです。
また、専門家会議が指示した調査結果について、①地下水ピットの排水、②地下ピット内の空気測定(水銀)、③補助315号線高架橋下の空気の測定について報告がありました。

これらの報告を受けて各委員から次のような質疑がありました。
Q:そもそも豊洲移転を決めたのは、以前から築地市場の老朽化や衛生上の問題から。移転そのものが当分先となると、現在の築地の安全性を検証する必要があり、空気中の汚染状況や地下水などの調査を行うべきでないか。
A:築地の安全性を示すことは重要であるが、当面調査等は困難と考えている。
Q:再調査は29か所としているが、従来通り201か所全てで実施すべきではないのか。
A:専門家会議の提言もあり濃度の高いところを中心に29か所を頻度を高めて実施したい。
私からは、第9回の調査は、1~8回調査と異なる民間企業が実施したが、この企業を選定した入札結果を見ると、他の企業との金額差が極端にかい離している。この事実をどう受け止めているのかと質したのに対して、都からは、受託事業の入札に最低制限価格は設けておらず、入札参加者も一定の要件を備えた企業であるので決定したとの答弁がありました。
全体的に委員会としては、盛り土問題から生じた都への不信感を拭えておらず、再調査の結果等を待ってさらに審議を重ねていく必要性を感じています。
委員会開催当日の午前中から、都議会の特別委員会が、石原元都知事や濱渦元副知事の参考人招致を決めたとのニュースが再三報じられていましたが、移転の経緯については都議会の方で十分検証してもらうこととして、本委員会では引き続き都に対して豊洲市場の安全性をどのように担保していくのか厳しくチェックしていきたいと考えます。
委員会の最後に私から山﨑区長に発言を求めましたが、「豊洲全体の風評被害が続いていること、市場に隣接したぐるり公園が未だに開園できないことなど極めて遺憾な状況であり、今後とも都のスピーディな対応を強く求める」との表明があり閉会しました。

 私は当委員会の開催前に、都議会の特別委員会を傍聴したり、4時間半に及んだ第4回の専門家会議の審議状況全てを把握した上で委員会に臨みました。また、移転問題の当初から清掃港湾の委員として議論に携わった経験から、今回の状況には大変失望しています。都のこれまでのずさんな対応は大きな問題でありますが、昨年7月に小池百合子氏が都知事に就任して以来、環境面のリスクを指摘して移転延期を決断したのは評価しております。しかし、マスコミ等の報道を見るとあまりにこの移転問題が政争の具に使われているという印象が拭いきれません。冷静に専門家会議の議論や多くの有識者の意見を聞いて、速やかに豊洲市場の安全、安心を担保する作業に集中すべきと考えます。それが移転延期で苦難に直面している市場関係者の皆さんを一刻も早く救済すること、また多くの市場利用者、都民の信用を取り戻すことに繋がるのではないでしょうか。
 委員会に出席した都の理事者によれば、再調査の結果は3月にも公表されるとのことであり、引き続き専門家会議、都の特別委員会が開催される見通しですが、当委員会も年に4回の定例会会期外であっても、この動きに連動して迅速に対応していく所存です。

以上、大変長い報告となりましたが、皆様のご意見もぜひお寄せ頂きたいと思っております。

2017年1月7日土曜日

平成29年の新春を迎えて

 皆様、あけましておめでとうございます。
旧年中は私のブログをご覧頂き誠に有難うございました。本年も宜しくお願い申し上げます。
 今年のお正月三が日はとても穏やかな晴天が続き、世の中の動きも同じようにと願ったのは私ばかりではない筈と感じました。
 さて、昨年一年間を振り返ると、世界的には英国のEU離脱や米国大統領選挙におけるトランプ氏の当選など想定外の出来事が多くありました。また、地元江東区においては、築地市場の豊洲移転の延期や2020オリパラ東京大会の施設変更の問題等大きく揺れ動いた年でした。特に豊洲への移転問題は、私が区議会の所管委員会である清掃港湾臨海部対策特別委員会の委員長を務めている関係上、マスコミの取材等が多くあり、区内外の多数の皆様から様々なご意見を頂戴致しました。この二つの課題については今年、建設的な議論を交わしてより良い方向に進めていくことが大切と肝に銘じております。

 また、今年は7月に都議会議員選挙が予定されています。江東区の自民党は先月の役員会において現職の山﨑一輝議員に加えて新人の高橋めぐみ区議会議員を公認候補として擁立することを正式に決定致しました。私も江東支部幹事長として、二人の必勝を目指して活動していく所存です。皆様のご理解とご協力を切にお願い致します。そして、衆議院の解散総選挙もこの秋に予想されています。安倍政権のもと、いま国政は非常に安定しておりますが、米国のトランプ政権の動向や国内経済の状況によっては一変しないとも限りません。我々地方議員の日々の地道な活動が各級選挙に繋がっていることを自覚して今年も精進を重ねていきたいと思います。

本年も私、榎本雄一の活動にご理解とご協力、そして様々なご意見、ご要望をお寄せ頂きますよう心からお願い申し上げます。