2010年11月22日月曜日

大島地区子ども会育成指導者・地域別研究協議会に出席

 去る11月20日に、表記協議会が開催され、私から「中高一貫校」に
ついてお話をする機会がありましたのでその内容についてご報告させて
頂きます。
 当日は大島選出の区議8名が出席し、それぞれ与えられた課題に関して
出席された100名近い子ども会、PTA、地区対関係者に対しお答えを
させて頂きました。私は地元の二大小の皆さんから「中高一貫校」に関する
ご質問を頂きました。

○質問「近年、中高一貫校が増えていますが、公立中学と中高一貫校では
    教育や学力の差はどのくらいあるのでしょうか。」

 1.江東区の実情
   昨年度、江東区の区立小学校を卒業した児童は総計で2、872人で
   そのうち私立中学校に進学した児童は469人(16.33%)、国立
   中学校は13人(0.45%)、公立の中高一貫校へは42人(1.46%)
   が進学しました。従って8割を超える児童が公立中学校へ進学して
   います。

 2.都内の中高一貫校
   (1)区立は1校のみで。千代田区立九段中等教育学校。地元枠あり、
      約50%の生徒は区内在住。
   (2)都立10校
      白鴎(台東区)、両国(墨田区)、武蔵(武蔵野市)、富士
      (中野区)、大泉(練馬区)、小石川(文京区)、桜修館
      (目黒区)、立川国際(立川市)、南多摩(八王子市)、
      三鷹(三鷹市)
      地元優先枠は無く、都内全域から受験できる。

 3.具体的な質問への回答として、公立中と一貫校の成績の格差は正直
   なところ判らない。区の教育委員会によれば、全国学力テストを
   中学3年生を対象に行なっているが、公表されていないため実態は
   把握していないとのこと。ただ、上記の一貫校について応募者は
   多く、学力のレベルはかなり高いと思われる。
   また、一貫校のメリットとしては、例えば教科によっては6年間同じ
   教員に指導を受けることが可能であり、指導方針に一貫性があること
   あるいは部活動も高校受験が無いため、6年間間断なく活動ができる
   ことなどが挙げられる。
   私見として、上記都立中高一貫校は東京の西部地区に多く点在して
   おり、隅田川以東では両国高校のみ。一貫校への選択肢が広がると
   いう意味では、いわゆる墨東地区にもっと一貫校を増やすよう東京
   都に要望していきたいとの意見を表明しました。

2010年11月16日火曜日

東京の高潮対策で国交省に要望活動

 一昨日、東京高潮対策促進連盟の一員として国土交通省に要望活動
を行ないました。
皆さんご承知のように、私たちの住む江東区はその大半が海抜0メー
トル以下地帯であり、区の海岸地域を中心に防潮堤が張りめぐらされ
ています。ただ、この防潮堤については未だ未完成の地域や、経年劣
化で改修が必要な部分もあります。今後この工事を進めていかないと
例えば大型台風が都心を襲った場合など、区内の道路や住宅の一部が
冠水する危険性が極めて高いと言われています。従って継続して予算
を獲得する必要があります。
 高潮連盟の会長は本区の山﨑区長であり、当日は区長、私と共に東
京都の建設局長始め都幹部の皆さんや関係区の土木部長など大勢で国
交省を訪れました。馬渕大臣ら政務三役に面会はできませんでしたが、
増田優一審議官、下保修技術審議官、甲村謙友技監、佐藤直良河川局
長と面談し、東京湾奥の防潮堤の重要性について理解を求め、しっかり
予算を付けるよう要望致しました。
 私が印象深かったのは、スーパー堤防に関わる事業仕分けの話に
なった時、上記の皆さんがかなりの憤りを見せていたことです。フラ
ンスのテムズ川の堤防工事は千年の規模で進められていることなどを
例に、都市に於ける災害対策の重要性などをめぐって議論をさせて頂
きました。その中で出された「コンクリートから人へと言うが、コン
クリートが人間の命を守っていることも事実」という言葉が強く私の
心に刻み込まれました。